年金…老後資金が2000万円不足?ニュースから思ったこと。

知識・お役立ち

この問題がメディアで取り上げられてから「2000万円」という数字が独り歩きしているように感じます。

外部リンク:『老後の備え、2000万円必要?』時事ドットコムニュース

問題になっているもとの資料はこちらのもの(10ページ目ぐらいからの内容)ですが、

外部リンク:金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」 

読んだ感想として私は全然おかしくない内容だと思いましたが、
なんか意図しない方向へ取り上げられてしまったんだろうなと思いました。

で、この10ページ目に載っている“収入が毎月5万円足りないことを示すデータ”の出どころが
<出典:第 21 回市場ワーキング・グループ 厚生労働省資料 >ということで、
それも読んでみました。

外部リンク:第 21 回市場ワーキング・グループ 厚生労働省提出資料 「iDeCoを始めとした私的年金の現状と課題」

iDeCoというのは個人型確定拠出年金のことです。
この資料の内容はそもそもテーマが「私的年金の現状と課題」ということですが、
こちらも読んだ感想として私は全然おかしくない内容だと思いました。

2000万円という数字は高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上妻60歳以上夫婦のみの無職世帯)の統計からの例えばの話なので、当てはまらない人はたくさんいます。

でも2000万円という数字はともかくとして、
私は30代ですけど、「年金だけじゃ老後資金が足りないよ!」という話は、
同じぐらいの年代の人は『そんなバカな!!』ってほどビックリしないのではないでしょうか。

『さもありなん。』ぐらいの感想でニュースを見た方も多いのでは。
最初っから年金だけで足りるなんて思ってないよ。という感想です。

年金っていう制度自体がダメなんじゃ?と思いますか?

ニュースを見ていると、年金っていう制度自体がダメなんじゃ?と思ったりしませんか?

年金制度に納得がいかない!という気持ちから、もしかしたら保険料を支払わず
未納にしている方もいらっしゃるかもしれません。
NHK受信料の未払い問題と、心情的には似ているのかもしれませんが。

年金制度は「損」なのでしょうか?

結論を言うと私は、
年金制度はちゃんと制度の内容を知って、ちゃんと払う方がいいと思います。
というか義務なのでちゃんと払わないといけないのですが。
NHKも払わないといけないですが。

もし年金がなかったら、両親への仕送り額の負担が発生する

年金制度なんてやめちゃえば?ってなったとして、
もし年金がなくなったらどうなるでしょうか。

そうなれば、現役世代・子育て世代は、高齢になった自分の親の(金銭的な)面倒を
まるっと見なければならなくなります。

つまり、今、高齢の親が年金を受給して生活費の一部に充てている金額……
先ほどの厚生労働省の資料で使われた、総務省「家計調査2017年」のデータでいう
実収入【社会保障給付】約19万円の部分です。

これを子世帯からの仕送りにしなければならなくなります。

現在、毎月支払っている年金保険料(掛け金)より大変です。

今の高齢者の年金を若い世代が負担していると言われますが、
それでも各家庭で(金銭的に)完全に両親の面倒を見なければならないより安いし、
ありがたい制度です。

年金は老齢年金だけじゃないです

それに、「年金」というと65歳(基本)から受け取れる「老齢年金」をイメージしますが、
年金は老齢年金だけではありません。
同じ掛け金の中に、「遺族年金」と「障害年金」を受け取る可能性が含まれています。

年金制度なんてやめちゃえば?の続きで、もし年金制度がなかったらとしたら。
または、今の年金制度を拒否していて(未納で)受給資格がなかったら。

「遺族年金」や「障害年金」は受け取れません。
ですから、その金額も民間の保険で、個人で用意しなければならなくなります。

年金制度に加入してきちんと受給資格があれば、民間の保険に加入するときも、
遺族年金や障害年金で受け取れる金額を差し引いて、
不足分を補う金額だけ民間の保険に加入すればいいのです。

ということで、私は年金制度はあった方がいいと思います

このように、年金制度は“保険の一部”としての役割があります

保険という視点から見ると、その掛け金(保険料)で、
“なかなかいい保険(現在のところ)”かも?という私はそんな印象です。

ということで、ニュースを見ていると年金ってなんだかな~。と思うかもしれませんが、
年金制度自体は、私はあった方がいいと思っています。

子育て世代は教育資金や住宅資金の準備でお金がかかり大変ですが、
それでも年金制度にはちゃんと加入しておく方がいいでしょう(というか義務ですが)。

2000万円という金額にビビる前に

で、我が家の老後資金は実際、足りるの?足りないの??

ということについては、年収も家族構成も、住む場所も、趣味も、みんな違うわけですから、
2000万という数字をそのまま、2000万円準備しなきゃと自分につなげるのは安易です。

そんなにいらないかもしれません。
逆に、もっといる人もいるかもしれません。

そのお金の条件について、自分の場合はどうなのか?と必要になる金額を予測するのが
「ライフプラン」なのです。

老後資金2000万円不足ニュースに、『どうも気持ちがそわそわする。』という人は、
一度シミュレーションをしてみるといいと思います。

私が使用しているのは、Financial Teacher System さんのシミュレーションソフトです。

私はFP向けのソフトを使用していますが、
操作を易しくした個人向けのソフトも無料で使用できます。

ライフプランでどんなことが分かるのか、こちらの記事も参考にしてください。
Financial Teacher Systemさんからも、参考になる記事としてHPでご紹介頂いています。

将来の生活設計を複数描いて、一番いい人生の選択肢を見つける方法

自分はどう暮らしたいのか。舵をとるのは自分自身です!

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