自分たちの山の畑で育てた檜で家を建てる ~計画編~

家づくり
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我が家は2019年8月現在、
2020年度から東伊豆の住むことを計画し、実家の建て替えを進めています。

今回はその第1弾、山の畑で育てた檜のお話です。

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山の畑の檜の話

東伊豆の実家は、山の畑を所有しています。
山の畑には、祖母の代からみかんの木を植えて育ており、
その合間には檜も植えて育てていました。

檜は防風林の役割として植えていました。
そして昔の考えで、いつか家を建て替えるときに木材にできるから
という理由で育てていました。

お義父さんは、仕事で得た林業の知識がありました。
息子である夫を山へ連れながら、檜を何年も丁寧に手入れし、
太く立派な木に育てました。50年ほど育った木になります。

「お義父さんと一緒に育てた木を使って、いつか本当に家を建てられたらいいね。」
旦那ともずっと、そう話していました。

けれど。
「お義父さんと育てた木」は去年、「お義父さんの遺した木」となってしまいました。

檜をなるべくいい形で遺したい

お義父さんとも一緒に住みたい気持ちでいっぱいだったけれど、
その夢は叶えられなくなりました。本当に残念で悲しいことでした。

でも、だからこそ、やっぱり大切な木はなるべくいい形で、新しい家に使いたい

気持ちはそうなんだけれども、そこには予算の問題がありました。

実際のところ、山から木を伐り出して製材してもらうより、
今の時代は量産された規格の揃った木材を仕入れる方が、断然安く済むのです。

山の木があれば材料費が掛からないから安いじゃん、ではないんです。逆に高いのです。

というところで、お義父さんの遺した檜を使いたい事情を汲んでもらえて、
色んな問題を柔軟に相談しながら家を建ててもらうためには、
大手住宅メーカーさんに建築を依頼するのは難しいと判断しました。

そこで、地元の業者さんにお願いすることにしました。
東伊豆町の隣町、河津町にある株式会社天城カントリー工房さんです。

幸いにも、伐採、建築、それぞれとても信頼できる業者さんにお願いすることができ、
もうすぐ工事へ……というところまで計画がまとまってきました。

予算的にも家の全ての木材に畑の木を使うわけにはいきませんでしたが、
私たちの「山の檜に対する想い」を分かってくださって。

そういうことならと、家の梁や柱に畑の檜を上手く活かす形で、
素晴らしい提案をしてくださいました。

山の木を木材にするために必要なこと

山の木を木材にするためには、切った木を乾燥させる必要があります
切ってすぐの木は水分を多く含んでいるため、
そのまま使うと乾いたときに反ったりするからだそうです。

干す期間は、半年以上は必要とのこと(自然に干す場合)。

また、木を切る時期は冬が良いそうです。
2~3月になってくると、春に向けて木が水分を吸い始めるので、
それまでの時期に切るといいのだそうです。

そんなことで、我が家も1~2月に山の木を切って頂きました。
半年以上そのまま置いたのち、先月、搬出作業が終わりました。

畑は今、このような状態になっています。

ミカンの木を無事に残してくださって……プロの方、すごすぎる。

このあと木材は工房へ運ばれ、梁や柱に製材されます。
檜の家ができるまでの続編も、ぜひご期待ください。

山の畑で育てた檜で家を建てる ~課題解決編~

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