これからの時代に「持続可能な」はとても重要なキーワードになりそう、というのが今回のブログのテーマです。
SDGsという言葉を知っていますか?
SDGsという言葉を見たり聞いたりしたことはありますか?
Facebookでも(私が興味を持っているからかもしれないけど)よく見かけます。
SDGsは、「持続可能な開発目標」を意味しています。
持続可能な世界を実現するために17のゴール・169のターゲットを設定し、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓ったものです。
簡単にまとめると
「無謀な開発の仕方は止めにして、ちゃんと環境のことやら未来のことやら格差のことやらを考えて、地球を壊すふうなやり方じゃない方法で発展しましょう」
ということです。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載されています。
2016年から2030年までの国際目標であり、日本も積極的に取り組んでいます。
参考リンク:外務省『JAPAN SDGs Action Platform』
オススメな本「持続可能な資本主義」
さて、それとは別に本屋さんで吸い込まれるようにタイトルに惹かれて、買って読んだ本があります。
それがこの本↓↓↓
参考図書:新井和宏『持続可能な資本主義』
「持続可能な資本主義」ってタイトル、かっこよくないですか?
このタイトルを見て最初に思ったのは、『少なくともこの本を書いた方は、今の資本主義システムを「持続可能」だと思っていない』ということ。
確かに私も、このままじゃ地球がどうかなっちゃうんじゃないかと不安に思うことがあります。
じゃあこの方は資本主義がどんな形だったら持続可能だと考えているんだろう。
そう気になって買ったのですが、読んでみてすごく清々しい内容でした。
新井さんは「利益追求のため無限に効率だけを追求するいまの資本主義に永続性はない」
と考えていて、2008年に志を同じくする仲間の方と鎌倉投信株式会社を創業されました。
鎌倉投信の「結い2101」という商品は、経済的な指標だけでなく社会性も重視して投資先が選定されています。
これまた内容を簡単にまとめると、結局のところ長い目線で“伸びる会社”って、社会に必要とされて、社員に愛されて、地域に愛されて、みんなが「この会社がなきゃ困る!」って認めるような会社なんじゃないの?という考えで、
いかに効率よく利益を上げているかとか、そういう“目先の優秀さ”から離れて純粋に「この会社は未来にずっと残ってほしい!応援したい!」と思える会社にみんなで投資しようよ~という感じで投資先を選んでいる、というものです。
それが投資の本来の姿であり、資本主義のあるべき姿じゃないのか?と問いかける本でした。
共感する方の支持も得て、「結い2101」は2013年に格付投資情報センター(R&I)でも最優秀ファンド賞(投資信託 国内株式部門)を獲得しました。
2016年12月末時点では個人投資家(受益者)も16,500人以上、純資産総額は248億円超となり、実績、人気を兼ね備える投資信託へと成長しているそうです。
本の帯にある、「誰かの犠牲で成り立つ経済を、終わらせよう。」って、めっちゃいい言葉ですね。
先に紹介したSDGsにも通じる考え方だと思います。オススメしたい本です。
参考図書:新井和宏『持続可能な資本主義』
ESG投資という考え方
そして、もう1つ。
鎌倉投信さんのような考えで投資先を選ぶ方法は、今……というよりは少し前からですが、注目されています。
それが、「ESG投資」という考え方です。
ESG投資のE・S・Gはそれぞれ、Environment=環境、Social=社会、Governance=企業統治・ガバナンスを意味する頭文字で、ESG投資はこれらの指標を意識して投資先を選択する投資方法のことです。
世界は今、貧富の格差問題や地球環境問題、そして企業経営のグローバル化に伴って起こる様々な課題に直面しています。
そのような中での企業への投資は、短期的ではなく「長期的な収益向上」という観点が必要で、このような考えから、「投資は持続可能となるような国際社会づくりに貢献する、ESGの視点を重視して行うのが望ましい」との見解を国連が提唱しました。
その結果、ESGの視点で投資を行う金融機関が今、欧米を中心に広がっているのです。
日本でも年金積立金管理運用独立行政法人(私達の支払っている年金保険料を預かって運用しているところ)が、特に2017年からは投資原則を改めたりと、ESGの視点を活用した投資を進めています。
「持続可能な」を個人レベルで見直そう。
というわけで私は、これからの世の中は投資という点に限らず「持続可能な」というキーワードはすごく重要だと思っています。
それは世界とか国家とかの大きな枠組みだけでなく、私達個人レベルの人生設計でも同じことが言えると思います。
特にこれからの、ここ日本で生きるためには。
一人一人が『ただ“がむしゃら”でいいの?』と、時代に問いかけられているのではないかと感じるのです。
社会が、制度が、というのは確かにそうかもしれないけど、生き方や働き方を本当に改革するのは、最後は「自分の姿勢」だと思います。
持続可能な生き方=何かを犠牲にして成り立つ生き方をしないこと
個人レベルでも見つめ直してみたいですね。
☆「持続可能な」生き方を計画しよう。
☆そもそも私の「人生のゴール」ってどこだっけ??
☆持続可能なスローライフを考える講座