先日、子供会から夏休み中の予定についてプリントが配られました。
その中で、少し気になる内容がありました。
「ラジオ体操は夏休み最初の3日間と最後の3日間、合計6日間行います。」
「6日間とも参加した子は、子供会からQUOカード2000円分をプレゼント。」
子ども達は喜んでラジオ体操に行くだろうとは思いますが・・・皆さんはどう感じますか?
ラジオ体操で、お金がもらえる?
私は、気になっているところが2点あります。
1点目は、お金をチラつかせて子供をラジオ体操に誘っているところ。
ラジオ体操は、本来ならば健康や規則正しい生活を目的に行うものです。
ここで2000円をチラつかせると、2000円を目的に行うもの、にすり替わってしまいます。
2点目は、子供が2000円を手に入れることが簡単だと感じてしまうところ。
お金って、社会に出て稼ぐのは決して楽じゃないものですよね。
お父さんお母さんが一生懸命働いて稼いだお給料。その中から大切に使うお小遣い。
そのお金のありがたみを子ども達には感じてほしいですが・・・
ラジオ体操6回で2000円は結構な大金じゃないかな。
2000円を簡単に手に入る金額だと思ってほしくないな。
と、おこづかい教室をやっている立場としては思います^^;。
子どもの数が減ってきていて子供会の予算が余っているとか、子どもの数が少ないのでなるべく子供会に入ってほしいが、昔のように半ば強制のような形にはできないので…といった事情が見え隠れしています。
子どもを取り巻くお金の環境は昔と大きく違う
私達が子どもの頃のラジオ体操は毎日参加が当たり前で、首から下げたスタンプカードにハンコを集めるのがうれしかったものですが……
時代は変わったんだなぁと感じた出来事でした。
私達FPmama Friends がおこづかい教室をやっているのは、このような急激な時代の変化に危機感を感じているからです。
先ほどのラジオ体操も、QUOカードというと聞こえはいいですが、結局は現金2000円プレゼントと変わらないですよね。
私達が子どもの頃は、QUOカードなんてありませんでした。
おさいふケータイもなかったし、バスの料金は運賃箱へ、電車も小銭で切符を買って乗っていました。
目に見える形でお金を使っていた訳ですね。
それに比べて現代の子ども達は、実にたくさんの「見えないお金」に囲まれて生活しています。
見えないお金に振り回されない金銭感覚を身に付けよう
大人達は仕組みを理解して使っていても、子供達の目から見たら、ケータイをピッとやったら品物が手に入る姿は、どのように映るでしょうか。
今はそんな時代なんだ、ということに大人達がもう少しだけ意識を向けて、複雑な社会を生きる今の子ども達には「見えないお金に振り回されない金銭感覚」を身につけさせてあげたいです^^。
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