マイナス金利が16日より開始されました。
さっそく静岡銀行の普通預金の金利が0.02%から0.001%になっていました!!
普通預金の金利がマイナスになることは(今のところまず)ないと言われていますが、限りなく0に近いプラス……0.00って、0の桁1つ増えてますからね……。
マイナス金利で起きていること
前回はマイナス金利について、私達はどうしたらいいの?というテーマで記事を書きました。
今回は、マイナス金利というキーワードについてもっと詳しく!今、何が起きていてるのか、ちんぷんかんぷんだったニュースを少し興味を持って聞けるように……ママ目線で調べてみたことを説明したいと思います。
具体的にどこがマイナス金利なのか
まず、マイナス金利開始って、具体的にどこにどう開始されたの?ということ。
これは、「銀行」が「日本銀行」に置いておくお金について、16日以降新たに置くお金の金利をマイナス0.1%にしますよ、ということです。
日本銀行は、「銀行の銀行」。
私達が普段生活をしている中で直接お世話になることはありません(できません)。
日銀がマイナス金利にするとどうなるのか
私達が例えば静岡銀行の普通預金にお金を置いておきます。
同じ感じで、銀行さんは、日本銀行にお金を置いておきます。
その、普通預金に当たる部分の、これまで置いていたお金はプラス金利のままで、これから預ける分についてはマイナス金利を適用しますというのが今回の発表です。
日本銀行は考えました。
「マイナス金利にしたら、銀行さんはお金を置いておくとちょっと損をすることになる。だからお金を置かないようにするだろう。そして、そのお金を企業に融資したりするだろう。景気回復を加速することができるぞ!」
これが、今回のマイナス金利のねらいです。
(マイナス金利、というのが実は私達の生活と直接は関係ない範囲で適用されたことが分かると思います。)
日銀がマイナス金利を導入した理由
じゃあそもそも、なぜマイナス金利を導入しようって話になったか。
日本銀行が決めたにも訳があります。
物価上昇率2%という景気回復の目標があり、現状まだそこに到達していないからです。
2%というのが、もろもろ考慮した結果、経済が安定する目安なのだそう。
もっと景気回復を後押しする政策を出さなきゃ!と出した案がマイナス金利政策です。
国債の長期利回りもマイナスに
マイナス金利政策が発表されてしばらくして、今度は「国債長期利回りがマイナスに!10年満期で初めてのマイナス!」というニュースが騒がれました。
では、これはどういうことでしょう?なんでそうなるの?そんなビッグニュースなの?
分かりやすく、架空の国債で考えてみます。
額面100円、10年満期で101円になる国債があったとします。
これを100円で買えば1円利益が出ます。
でも105円で買っていたら、4円分損をします(マイナス金利)。
それでもいいから買いたい!と思う人がいるので、今、マイナス金利でも成立しているということです。
マイナス金利の国債を買う?
損するけど買いたいお客さん??不思議ですよね。
買いたいお客さんは「銀行さん」でした。
日本銀行の発表をを聞いた銀行さんは考えました。
「日本銀行にお金を置いておくと損をするんだ。とは言っても、そんな簡単に企業に融資なんて決められない。融資先が潰れたりしたら大変。」
そうだ!とりあえず国債買っとこう。となりました。
なぜなら(これが全てではありませんが)、日本銀行に置いておくマイナス金利より、国債のマイナス金利の方が利率がまだマシ。
と思ったり、
105円で国債買っても、106円で買ってくれる人がいたら売ればいいし。と思ったりしたのです。
106円で買ってくれそうな人、いる?実は日本銀行を想定しているのです。
日本銀行は金融緩和策として、これまでから銀行の持つ国債を高値で買い取っていた経緯があります。
その結果、国債を買いたい需要が高まって、値上がりしていても買いたい!と。
そして利回りがマイナスになりました。
(個人向け国債は最低金利の設定があるのでマイナス金利にはなりません。)
国債の長期金利は「銀行の貸出金利」の目安
国債の長期金利は「銀行が貸し出すお金の金利」の目安とされています。
国債の長期金利が下がったので、住宅ローン(銀行の貸し出すお金)の金利が下がりました。
企業に貸し出すお金の金利も下がります。
そうなると、銀行はお金を貸し出しても、得られるもうけが小さくなってしまいます。
その分のしわ寄せが私達の預金金利の引き下げにつながっています。
なるべく銀行はお金を払わないで済むようにしたいからです。
手数料が上がったり・・・も考えられます。
お金の貸し出しで得られないもうけをそちらからと考えるかもしれないからです。
その辺の影響は、ある意味私達にとってのマイナス金利(預けることによって預けないよりお金が掛かってしまう)ということです。
長々書きましたが、私なりに理解したことを説明しました。
少しでも「あのニュース、そういうことか!」と思ってもらえたらうれしいです。