田舎暮らしにあるあるなお裾分け…大量にもらって大丈夫?どう対応する?

おすそ分けアイキャッチ 暮らし

東伊豆町に住み始めて数週間で、娘たちが残した名言があります。

「ママ……田舎って、物々交換なんだね。」

はい。その通りだと思います。
私は田舎育ちなので小さい頃から当たり前に思っていたけれど、
一人暮らしをして7年、結婚して、転勤族を12年。
今回、田舎に帰ってきて“お裾分け”の文化って当たり前じゃなかったんだなぁと感じました。

都会の方から移住された場合はビックリするかもしれないと思ったので、
どう対応しているのか私の場合を書いてみたいと思います。

お裾分けにどんなものを頂くの?どれぐらい頂くの?

定番は畑の新鮮なお野菜

お裾分けでよく頂くのは、野菜や果物です。
農家さんという規模ではなく、畑を耕し季節の野菜を少しずつ栽培している
おじいちゃんおばあちゃんがご近所にたくさんいらっしゃいます。

野菜や果物は一度にたくさんの量を頂くことも多いです。
また旬の野菜は同じものをあちこちから頂くことも多いです。

例えば春はキャベツやワラビなどの山菜をよく頂きます。
5月ぐらいになると、豆の季節です。
6月頃には梅など。

初夏の伊豆はニューサマーオレンジです。
夏になるとキュウリ、トマト、ナス、ピーマン……

秋には栗やさつまいも、柿などを。

私がおもしろいと思ったのが、“おろぬき大根”です。
冬の収穫に向けて、秋の初めに大根の種を蒔くのだと思います。
今年の秋は、おろぬき大根(間引きした大根菜)をあちこちから頂きました。
日に日に育つので、頂くたびに葉っぱのサイズが大きくなっていて季節感がありました。

そして冬には大根や白菜、みかんをよく頂きます。

海産物も豊富

伊豆半島は海産物も豊富です。下田や南伊豆の方から頂くこともあります。

親せきの漁師さんが現役だった頃は金目鯛を頂いたりしました。
他にはイサキ、カサゴ、アジ…

ひじき、貝類、ところてん(テングサ)など。

他にも色々

パン、お菓子、漬物、煮物、手作りのこんにゃくや味噌、自然薯、梅干し、らっきょ
色んなものが行き交います(笑)。

ほぼ毎日のように誰かから頂いたり、あげたりといった感じです。

貰い過ぎじゃないかと心配です。全部受け取っていいの?

もし都会の方から移住されたりして、野菜をかごいっぱい貰ったりすると、
こんなにもらって大丈夫かと心配に思うかもしれません。

でも、自分から野菜があったらくださいと言うのは失礼だと思いますが、
向こうからどうぞと持ってきてくださる分は、ありがたく受け取ってもいいと思います。

逆に私が悩んだのは、あちこちから同じ野菜を頂いて、
食べきれないときに「あるので要らないです」と断るのはどうなのか?という部分です。

気持ちよく受け取る方が相手もうれしいのではと思うので、
私は冷蔵庫にある野菜と被っても、それはそれで頂くようにしています。

そんな理由で、自然と保存食や大量消費レシピを調べるようになりました。
使いきれない量のときは、また別の人へお裾分けに回すこともあります。

でもご近所さんに回すと、最初に頂いた方に分かってしまう可能性があるので、
職場など別のコミュニティに回すようにしています。

我が家は6人家族で子ども3人、畑はやりたいけどまだ持っていないので、
きっとそれを知っていて野菜をくださるのだと思います。感謝ばかりです。

お返しはした方がいいの?何を返せばいいの?

私は「お返しはコミュニケーション」という気持ちでするようにしています。
貰ったから返さなきゃ!という義務感ですると疲れてしまいます。

なので「お返しのためにわざわざ用意する」は、しなくていいと思います。

私は畑がないので、自分が作った野菜を返すことはできません。
なのでパターンとしては

  • 野菜をくれた人に別の人からたくさんもらった海産物をあげる
  • 私の実家(福井県)から届いた米や特産品をお裾分けする
  • お出かけしたときに、お土産を買ってくる
  • スーパーでパンや和菓子をついでに買う
  • サラダ、煮物、おやつなどを作るときに多めに作ってお裾分けする
  • ジュースなどを箱買いして、いざ何もあげるものがないとき用にキープ

みたいな感じでやっています。

気を付けたいのは、
「金額」や「回数」を同じぐらいに合わせてお返ししようとしないことです。

何度もそうすると、田舎では『無かったことにしたいのか』という
印象を与えてしまうかもしれません。

“恩を毎回その場で清算する感じ”になっちゃうということです。

私は反対に、転勤で街中に住んだとき、田舎の調子でお隣さんに何度かお裾分けしたら、
いつも「同じぐらいの金額のもの」が「すぐ」に返ってきたので、

『そうか、頂いたものに対してのお返しをするものなのか。
 こっちだと頻繁に物をあげることは逆に相手に気を遣わせてしまうんだな。』
と、気付かされました。

なので、田舎の方では金額や回数で貰いすぎでも「気持ち的にトントンならOK」ぐらいの
スタンスでお返しするのが疲れなくていいと思います。

もっと言えば、物でなくてもいいのです。何か困ってそうな時に助けてあげる
(若いからできること……力仕事、IT機器のトラブル解決、車で動けるついでに、みたいな)
というのもお返しだと思います。

正直やり取りが面倒に思います……お付き合いしないとダメ?

なかには「そういうやり取り自体が面倒で嫌だ」という人もいらっしゃるかもしれません。

私の個人的な考えですが、
それでも避けるよりはニッコリ感謝を伝えて受け取る方がいいのではないかと思います。

田舎のご近所コミュニケーションが密なのは、公共の設備が都会の方ほど整っていない分、
一人でやるより助け合った方が楽だからそうなっているように思います。

私から見た田舎は、人が少ない分「〇〇で困ったら△△さんに聞け」みたいな
得意分野でお互いに助け合っているように見えるので、

その情報の中にいるためにも、面倒に感じる原因を細分化して避けられる手段を探り、
前向きにお付き合いを試みてはいかがでしょうか。

例えば、原因を細分化した結果「お返しを何にするか、いちいち考えるのが面倒だ」
と思ったら、お返しは毎回コーヒーに決めちゃうとか、

「世間話に発展するのが面倒だ」と思ったら、
気持ちよく笑顔でお礼だけ言って忙しい雰囲気を装って去るとか、そんな感じです。

まとめ お裾分け文化は付加価値を乗せて“巡る”もの

田舎にいて思うのは、近所でも親せきでも付き合いは自然と範囲が広くなってしまうのですが、

物やご祝儀などもそうですが、そのまま自分たちのお腹や金庫に入るのではなく、
誰かにあげて、また別の誰かから還ってきて、というように

「ありがとう」「ありがとう」「ありがとう」の連鎖で付加価値が乗っかった上で
自分のところに巡ってくる感覚があります。

転勤族生活の頃は全て自分達で完結していなければならなくて、
それは気楽でもあり、周りに頼れない苦しさでもあったなって、今は思います。

田舎特有の、ゆるゆるとした「持ちつ持たれつ」を
「しがらみ」と思わず「巡るご縁」だと捉えて楽しめたらいいなぁと思います。

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